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見込み客獲得のマーケティング施策!育成まで成功のコツを徹底解説

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見込み客獲得のマーケティング施策!育成まで成功のコツを徹底解説

「リード獲得が思うように進まない」「集客できても商談には繋がらない」

このような悩みを抱える企業は少なくありません。多くの企業が、効果的なリード獲得と育成に苦戦し、結果として成約に結びつけられずにいるのが現状です。

デジタル化が進む現代のビジネス環境では、リード獲得と育成のプロセスをいかにスムーズに進めるかが、ますます重要になっています。しかし、「何から手を付ければ良いのか」「自社に最適な施策は何か」と迷うことも多いのではないでしょうか。

本記事では、見込み客やマーケティングの基礎知識から具体的な育成方法、見込み客を自社の顧客に変えるためのコツまで、わかりやすく解説します。

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マーケティングにおいての見込み客とは?

マーケティングにおいて欠かせない存在が見込み客です。見込み客はすぐに商品を購入するわけではありませんが、将来的に購入に至る可能性を秘めています。ここでは、見込み客とマーケティングに関する基本的な考え方を解説します。

見込み客とは|自社商品やサービスを将来購入する可能性がある顧客

見込み客とは、まだ購入には至っていないものの、将来的に自社の商品やサービスを買う可能性がある人たちのことを指します。具体的には、Webサイトを訪れて商品やサービスを見たものの購入には至らなかった人や、メールマガジンに登録したがまだ商品を買っていない人たちが見込み客にあたります。購入まで時間がかかることもありますが、その関心をうまく引き出し、育てていくことが大切です。

見込み客を見分けるためには、顧客の行動や関心をしっかりと観察することが大切です。Webサイトでどのページを見たのか、過去にどんな商品を購入したか、メルマガの反応はどうだったかなどの情報を元に、見込み客を特定します。これらの情報を基に、タイミングを見て適切にアプローチすることが重要になります。

マーケティングとは|リードを獲得し顧客化する活動

見込み客を顧客に変えるプロセスを指すのがマーケティングです。この活動では、リードを獲得し、育成し、最終的に顧客に転換するという一連の流れが含まれます。

一例を挙げると、ある企業がオンラインで商品の無料トライアルを提供したとします。トライアルに申し込んだユーザーはリードになります。ここから、リードを育成するために、トライアル終了後に追加の情報提供を行ったり、購入に至るためのインセンティブ(割引クーポンや特典)を提供したりします。このようにして、リードを顧客に変える手法がマーケティングです。

特にBtoB(企業間取引)企業では、営業チームと連携し、複数の関係者にアプローチをかけながらリードを育成する必要があります。成果創出までに時間がかかりますが、適切な活動を行うことで、見込み客を自社の顧客に変えることが可能です。

見込み客を獲得するための具体的なマーケティング手法

見込み客を獲得するためのマーケティング手法は多岐にわたり、ターゲット層や業界によって効果が異なります。マーケティング戦略を立てる際には、目的に応じてこれらの手法を適切に組み合わせ、柔軟に対応することが重要です。ここでは、代表的な5つの方法をご紹介します。

1. 展示会マーケティング

展示会マーケティングとは、企業が展示会を活用して自社の製品やサービスを紹介し、新たなビジネスチャンスを生み出す活動です。特にBtoB企業にとっては、見込み客と直接顔を合わせて自社の製品やサービスを紹介できる貴重な機会と言えるでしょう。

展示会は参加者がすでに業界に強い関心を持っているため、見込み客の質が非常に高いという特徴があります。ブースでの製品デモンストレーションや資料配布を通じて、商品価値を直接アピールすることができます。実際に製品やサービスを見て触れる環境で、見込み客と対話できることは大きなメリットです。

また、展示会で収集した顧客情報は、今後のマーケティング活動にも非常に役立ちます。興味を示した見込み客に対して個別にフォローアップを行うことで、関係を深めることができます。展示会で築いた見込み客との関係を継続的に育成することで、短期的な販売促進にとどまらず、長期的な顧客獲得にもつなげられます。

2. テレマーケティング

テレマーケティングは、電話を通じて見込み客に直接アプローチする方法です。電話越しで詳細な説明を行い、相手の不安を解消することができるため、顧客の関心を引きやすいのが特徴です。

ただし、成功するためには相手のニーズや課題を的確に把握することが重要です。まずは相手の話に耳を傾け、どのような情報を求めているのかを確認しましょう。その後、顧客に合わせた提案を行うことが大切です。

テレマーケティングにはトークスクリプトが必須ですが、あくまで相手の反応を見ながら柔軟に対応することが、良い結果につながります。顧客との信頼関係を築きながら、必要な情報を提供していくことが重要です。

3. コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、ブログ記事やホワイトペーパー、動画、ウェビナーなど、価値のある情報を提供することで見込み客を引き寄せる施策です。顧客が抱える問題を解決する内容や、業界のトレンドに関する知識を提供することで、ブランドへの信頼を深め、見込み客の興味を引きつけることができます。

たとえばホワイトペーパーを作成し、見込み客に無料で提供することで、リードを獲得することが可能です。SEO(検索エンジン最適化)を意識したコンテンツを作成すれば、検索結果で上位に表示される確率が高まり、長期的に安定した集客が見込めます。

また、製品やサービスの使用方法を説明する動画コンテンツも非常に効果的です。視覚的にわかりやすく伝えることで、顧客の理解を深め、購買意欲を高めることができます。

4. メールマーケティング

メールマーケティングは、すでに接点を持った見込み客に定期的に価値ある情報を提供する手法です。ターゲットとなる顧客層に合わせてパーソナライズされたコンテンツを配信することで、関心を引き続き維持し、最終的に購入に結びつける可能性を高めます。

メールマーケティングを成功させるためには、過去の行動データを基にしたターゲティングと、セグメントごとに異なるアプローチが重要です。具体的なケースとしては、ウェビナーに参加した見込み客にはそのテーマに関連するコンテンツを提供するなど、個別にカスタマイズされた情報を送ることが効果的です。適切なタイミングで、価値のある情報を届けることで、見込み客の関心を引き、問い合わせ・商談といった次のアクションを促します。

5. SNSマーケティング

SNSマーケティングは、Twitter、Instagram、LinkedInなどのソーシャルメディアを活用し、見込み客との接点を増やすやり方です。SNSはインタラクティブな特徴を持ち、リアルタイムでのやり取りが可能なため、顧客との関係構築に非常に効果的です。なかでもLinkedInは、業界のインフルエンサーや意思決定者と直接つながる機会を提供します。

投稿に対するコメントやメッセージを通じて、信頼関係を築くことができます。また、InstagramやTikTokなど、ビジュアルが重視されるSNSでは、ブランド認知を広めるための有効な手段となります。これらのSNSは、顧客に親近感を与え、企業の顔としての認知度を高めることができます。定期的に有益なコンテンツを投稿し、顧客との関係を育んでいくことが大切です。

見込み客にマーケティングを行う理由

見込み客マーケティングは、長期的に売上を安定させるための方法として広く活用されています。では、なぜこれほど多くの企業が見込み客マーケティングに注力しているのでしょうか。その理由は大きく3つに分けられます。

1. 売上アップに直結するから

見込み客マーケティングの特徴は、すでに関心を示している相手に焦点を当ててアプローチできる点です。新規顧客をゼロから開拓するのではなく、すでに何らかの接点があるため、商談につながる確率が高まります。購買意欲が高いホットリードに優先的にアプローチすることで、営業リソースを効率的に活用できます。

また、既存顧客へのクロスセルやアップセルも見込み客マーケティングの一環です。信頼関係が築かれている顧客に追加提案を行うことで、少ない労力で売上を増加させることができます。

2. 広告費や人件費を抑えられるから

従来の広告は、多くの人に広く認知してもらうために高額な予算が必要でした。しかし、見込み客マーケティングは関心のある人に絞ってアプローチするため、費用対効果の高い傾向にあります。

たとえば、リスティング広告でリードを獲得した後、メールマガジンで継続的に情報を送るという方法があります。このアプローチでは、初期の広告費はかかりますが、その後の接点維持にはそれほどコストはかかりません。結果として、顧客獲得単価(CPL)や顧客獲得コスト(CAC)を削減できます。

3. 他社との差別化ができるから

商材の検討期間が長くなるほど、見込み客は複数の選択肢を比較します。その中で「いかに印象に残るか」が鍵となります。見込み客が情報収集を始めた段階で接触し、有益な情報を継続的に提供すれば、相手の記憶に残りやすくなります。結果的に、購入や契約を決める際に「最初に思い出される企業」になる可能性が高まります。

また、見込み客とのやり取りから得られるフィードバックは、自社の商品やサービスを改善するための重要な手がかりとなります。顧客の声を反映させていけば、自然と競合との差別化が進むでしょう。

見込み客を育成するためのプロセスは2段階

見込み客へのアプローチは、焦らず段階的に行うことがポイントです。特にBtoB商材では、顧客が意思決定をするまでに時間がかかる傾向があります。そのため、短期的な売り込みではなく、中長期的な信頼構築が求められます。見込み客の育成方法は、主に以下の2つに大別されます。

ステップ①リードジェネレーションで顧客の関心を育てる

リードジェネレーション(Lead Generation)は、見込み客が抱える課題や関心を引き出し、まだニーズが明確でない段階で関心を育てていくプロセスです。この段階では、無理に売り込むのではなく、情報を届けることが重要です。顧客が商品やサービスに対する認知や関心を深めていく過程をサポートします。

具体的には、業界の最新動向を伝えるメルマガや、悩みに寄り添ったブログ記事が有効です。また、資料請求後に段階的にメールを配信するステップメールを使って、見込み客の関心を徐々に高めていきます。

注意すべきは、内容が一方的な売り込みにならないようにすることです。過度な営業色が強いと、見込み客が警戒心を持ってしまいます。提供する情報は、あくまで見込み客が抱える課題を解決する視点で作成し、読者にとって読む価値があると感じてもらえる内容にしましょう。

ステップ②ニーズが顕在化したらリードナーチャリングで検討を後押し

次に進むのは、リードナーチャリング(Lead Nurturing)の段階です。リードナーチャリングは、購買意欲が高まった見込み客に対して、より具体的な情報を提供し、最終的な意思決定をサポートするプロセスです。この段階では、見込み客が実際に自社の商品やサービスの導入を検討し始めるタイミングです。

ここでは、自社サービスの強みを伝える資料や、実際の導入事例を紹介するコンテンツなどを提供すると効果的です。「なぜ今なのか」「なぜ他社ではなく自社なのか」という点を明確に示すことで、見込み客の決断を後押しできます。

BtoBの場合、意思決定者は複数人であることが多いです。社内での合意形成を支援するためにも、説得力のある根拠やデータを示すようにしましょう。また、営業担当者が個別にフォローアップを行う段階でもあります。メール開封率が高かったり、複数の資料をダウンロードしているなどの行動データをもとに、見込み客の関心度合いを見極め、優先的にアプローチしていきます。

見込み客を獲得・育成するためのマーケティング成功のコツ

見込み客を獲得し、育成するためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。これらをしっかりと実践することで、マーケティング施策の効果を高め、成約へとつなげることができます。ここでは、ターゲットの明確化やデータ分析を活用した改善など、成功のためのコツを解説します。

ターゲットの明確化(ペルソナ設定)をする

見込み客マーケティングの第一歩は、自社にとって理想的な顧客像を明確にすることです。ここで重要なのは、年齢や性別、職業といった基本的な属性だけでなく、その人がどんな価値観を持ち、どんな問題を抱えているかを理解することです。これを「ペルソナ設定」と言います。ペルソナとは、理想的な顧客像を具体的に描く手法で、ターゲットの行動やニーズを予測するために活用します。

ペルソナ設定によって、自社のメインターゲットを「30代後半、メーカーの購買部マネージャーで、コスト削減を指示されているが品質低下を避けたい」といった人物像に定めると、どんな提案をするべきかが明確になります。このペルソナがよく利用するメディアや情報源も知っておくと、どのチャネルを使うべきかを決めるのに役立ちます。

なお、ペルソナ設定を行う際は、顧客インタビューや市場調査データを参考にしましょう。実際にどんな悩みや課題を抱えているのか、どのように自社の商品やサービスが役立つかを考えることが大切です。また、複数のペルソナを設定し、それぞれに対して異なるアプローチを取ることで、多様なニーズに対応することができます。

見込み客のデータ分析・改善を継続的にする

マーケティングの取り組みを前に進めるには、見込み客の行動や反応を踏まえて施策を見直していくことが欠かせません。どの情報に関心を示し、どのような動きをしているのかを把握できれば、その後の対応も的確になります。

このとき役立つのが、CRM(顧客関係管理)ツールです。メールの送信履歴、閲覧されたページ、資料の開封状況などを一つの画面で確認できるため、見込み客の状態を整理しやすくなります。情報が蓄積されていくことで、相手が今どの段階にいるのかが見えやすくなり、営業や広報のアプローチにも説得力が生まれます。

資料を繰り返し確認している相手には、個別相談の案内を送ることで一歩踏み込んだ接点がつくれます。反対に、反応が薄い場合は、興味を示すきっかけとなるコンテンツをあらためて届けるとよいでしょう。相手の動きに合わせて対応を調整していくことで、少しずつ関係を深めることができます。

現在では、導入しやすいMA(マーケティングオートメーション)ツールも増えており、限られた予算でも取り組みを始めやすくなっています。蓄積された数字や行動データに目を向けながら、柔軟にやり方を見直していく姿勢が、成果につながります。

社内での連携(営業×マーケ)を強化する

見込み客へのアプローチを成果につなげるには、営業とマーケティングが足並みをそろえることが前提になります。どちらか片方の力だけでは、途中で手が止まってしまうことも少なくありません。共通の目的を持ち、情報をきちんと共有することで、顧客との接点もより意味のあるものになっていきます。

そのためには、見込み客の定義を社内で統一しておくことが重要です。どの段階で営業が動き出すのか、どういった状態を「見込みあり」と判断するのか。この基準をあらかじめ決めておくことで、部署ごとの解釈のズレを防げます。

また、営業部門に見込み客を引き継ぐ際の流れも整理しておくと安心です。これまでのやり取りや、関心を持っていた資料・ページなどをCRMなどで見える化して渡せば、営業側も話を進めやすくなります。

さらに、月に一度でも営業とマーケティングの双方が集まり、成功事例や課題を共有する機会を設けることで、理解が深まり、協力体制が強化されます。社内での連携がしっかりと取れていれば、見込み客にも一貫した対応ができるようになるだけでなく、信頼関係の構築にもつながります。

まとめ|見込み客を育てる仕組み作りから始めよう

見込み客との関係を深め、成約へと導くには、継続して育てる仕組みが必要です。ただ広告を出すだけでは、思うような成果は得られません。大切なのは、相手の関心や検討状況に合わせて、一歩ずつ信頼を積み上げていくことです。

今回ご紹介したように、Webサイトでの接点づくりやメールによる情報提供、営業との連携など、取り組むべき要素は多岐にわたります。とはいえ、すべてを一度に整えるのは現実的ではありません。まずは自社の現状を見つめ直し、以下のような取り組みやすい部分から始めてみてはいかがでしょうか。

  • 理想的な顧客像(ペルソナ)を言語化する
  • 問い合わせやアクセスデータをもとに行動傾向を可視化する
  • 営業部門と「今すぐフォローすべき相手」の基準をすり合わせる

こうした小さなステップでも、積み重ねていけば確かな成果に近づきます。仕組みができれば、後は回しながら改善していくだけです。 焦らずコツコツと取り組むことが、見込み客との信頼関係を築く一番の近道になるでしょう。

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執筆者

浦 将平

ActiBookのマーケター兼AIチャットボットのプロダクトマネージャー。
7年間にわたり、法人向けの顧客管理ツール、データ統合ツール、CMS、チャットボット、電子ブックのマーケティングを担当し、BtoB領域でのプロダクトの成長に携わる。マーケティング戦略の立案から実行までを幅広く手がけ、業務プロセスの仕組み化を得意とする。

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