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デジタルカタログの導入メリットとデメリットとは

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デジタルカタログの導入メリットとデメリットとは

デジタルカタログと聞くと、「単に紙のカタログをWebで見られるようにしたもの」というイメージがあるかもしれません。しかし、現在のデジタルカタログは、閲覧データ分析や動画埋め込み機能により、その活用の範囲を大きく広げています。

本記事では、デジタルカタログが持つ本来のポテンシャルを引き出す具体的な活用法をに解説します。「営業資料の効率化」「見込み客の育成」「コスト削減」など、デジタルカタログを活用してビジネスの成果を最大化するための具体的なシーンと成功の秘訣をご紹介します。デジタルカタログの導入を検討されている方は、ぜひこの記事をお役立てください。

デジタルカタログの導入を検討されているものの、「本当にコスト削減や売上アップにつながるのか?」「紙から移行する際のリスクや注意点はないか?」といった疑問や不安をお持ちではないでしょうか。

本記事では、デジタルカタログの導入によって企業が得られるメリットと、事前に知っておくべきデメリットと対策を解説します。この記事を読むことで、導入のメリット・デメリットを把握し、貴社にとって最適な意思決定に必要な情報を得ることができるでしょう。

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デジタルカタログとは?

デジタルカタログとは、紙の書籍やカタログのようにページをめくる感覚をデジタル上で再現したコンテンツです。PC、スマートフォン、タブレットなど、Webブラウザから手軽に閲覧できる電子冊子のことを指します。デジタルブックや電子ブック、e-bookとも呼ばれます。

デジタルカタログの強みは、テキストや画像だけでなく、リンク、動画、音声といった多様なメディアを組み合わせて構成できる点です。これにより、静的な紙媒体では提供できなかったリッチな情報と快適な閲覧体験を読者に提供します。

単にデータを持ち運びに便利なデジタル形式にしただけでなく、文字サイズの調整、キーワード検索、そして誰が、いつ、どこを見たかというログデータ(アクセス解析)の取得など、紙媒体では不可能な高度な機能を利用できるのが特徴です。また、デジタル上で紙のカタログと同等か、それ以上の表現が可能です。

参考:デジタルカタログ作成ツールおすすめツール5選|導入メリット・デメリットも解説

デジタルカタログの業界・用途別の活用例

デジタルカタログは、次のようにさまざまな業界・用途で活用されています。以下は一例です。

  • マーケティング・販促:商品カタログ、ホワイトペーパー、セミナー資料
  • 営業活動:営業資料、提案資料のデジタル化と一元管理
  • 社内業務:Web社内報、社内マニュアル、研修資料、採用情報
  • 教育・学校:学校紹介パンフレット、受験情報
  • その他:観光地のパンフレット、災害マニュアル、フリーペーパー

デジタルカタログとPDFの違い

デジタルカタログとPDFはWeb上で情報を伝える手段として使われますが、技術や用途において違いがあります。

1. 技術的な違い:動的要素と静的ドキュメント

デジタルカタログは、動画やリンクなどを実装できる動的な要素が特徴です。一方で、PDFは静的なドキュメントであり、テキストや画像を表示する基本的な機能に限定されています。

2. 向いている用途の違い

デジタルカタログは、特に閲覧データを取得したいマーケティング活動や更新頻度の高い情報の掲載に適しています。一方、PDFは公式文書やマニュアルなどに最適で、印刷や配布にも便利です。どちらのフォーマットもビジネスのニーズに応じて選択することが重要です。

デジタルカタログの導入のメリット

デジタルカタログは、紙媒体では得られなかった多くのメリットを企業にもたらします。

1. コスト削減:印刷・配送・在庫費用を削減

印刷費用や物流費用を削減できます。特に大量にカタログを保有していたり、紙の廃棄が多い企業にとっては大幅なコスト削減が可能です。紙のカタログをゼロにするのではなく、求められた場合のみ提供し、それ以外はデジタルカタログで運用するハイブリッドな形式で採用されるケースが増えています。

2. 情報の最新性を常に維持

一度印刷してしまった情報を修正することは困難です。手元にあるカタログであれば訂正シールなどで対応できますが、すでに送付してしまったカタログの修正は不可能でした。デジタルカタログであれば、製品情報の変更や価格の更新が必要な場合、即座に修正でき、常に最新の情報を提供することができます。

3. 顧客行動の分析(ログデータ活用)

デジタルカタログの最大の強みは、効果測定と分析ができることです。多くのツールは、どのページがどれだけ閲覧されたか、どのリンクが最もクリックされたかといった詳細なデータを収集する機能を備えています。Google Analyticsなどの分析ツールとも連携できることが多いため、PDFではできなかった資料内の行動分析が可能になり、コンテンツの改善に役立てることができます。

デジタルカタログの導入のデメリットと対策

デジタルカタログは多くのメリットをもたらしますが、その特性上、紙媒体やPDFにはない注意すべき点が存在します。ここでは、導入時に考慮し、対策を講じるべきデメリットを解説します。

1. インターネット接続環境への依存

デジタルカタログはWebブラウザを通じて閲覧される形式が一般的です。そのため、紙のカタログやダウンロード済みのPDFとは異なり、インターネットに接続できる環境が必須となります。電波状況が不安定な地下や山間部、あるいはWi-Fi環境がない場所ではスムーズな閲覧が難しくなることがあります。

  • 対策:サービスによってはオフラインでの閲覧機能を提供しているツールもあるため、営業先での利用が多い場合は、オフライン対応の有無を確認しましょう。

2. 特定の閲覧ユーザー層への配慮が必要

カタログを閲覧する層に、デジタル機器の操作に不慣れな高齢者やITリテラシーが低いユーザーが多い場合、操作方法で戸惑ってしまう可能性があります。

  • 対策:導入する際は、操作ガイドを別途用意する、あるいは極めて直感的な操作性に優れたツールを選ぶなど、ユーザーに対する丁寧なサポートや配慮が必要です。

3. 画面の大きさによる視認性の限界

紙のカタログは自由に広げられますが、デジタルデジタルは閲覧するデバイスの画面サイズに表示が依存します。特に大きな図面や複雑なグラフをスマートフォンなどの小さな画面で閲覧する場合、縮小表示や拡大操作が必要となり、紙媒体と比較して視認性が低下することがあります。

  • 対策:資料作成時に、スマートフォンでの閲覧を前提としたレイアウトを意識しましょう。

4. 閲覧デバイスによる色の再現性の違い

印刷物では指定された色が再現されますが、デジタルカタログはユーザーが利用するデバイスのディスプレイに表示されるため、端末や設定によって色の見え方(再現性)に差が出ることがあります。

  • 対策:厳密な色管理が必要なカタログ(アパレル、印刷物など)の場合、デジタル表示と実物の色の差異について、事前に注意書きを記載するなどの対応が必要です。

デジタルカタログの機能一覧

デジタルカタログの活用を成功させるためには、ツールが持つ多様な機能を理解することが鍵となります。ここでは、一般的な機能を紹介します。

1. ビュワー機能(閲覧環境)

  • 目次表示
  • 付箋
  • 切り抜き、ページ印刷
  • コメント機能
  • 全文検索

2. コンテンツ作成・リッチ化機能

  • リンク設置
  • 動画・音声の設置(紙やPDFでは表現が難しかった動的表現が可能)
  • 多言語対応

3. 公開・アクセス管理機能

  • 公開(本棚)サイトの作成
  • 会員サイトの作成
  • アクセス制限

4. データ分析・効果測定機能

  • PV(ページビュー)、ページ内滞在時間
  • カタログ内検索ワード
  • ページ内リンククリック数
  • 流入元の参照
  • ヒートマップ

5. 外部システム連携機能

  • 外部サービスタグ設置(チャットボットや日程調整ツールなど、デジタルカタログ上でのユーザー行動を促すことが可能)
  • JavaScript埋込み、Webフォームの埋め込み(HTML)
  • Google Analytics連携、Google Tag Manager(GTM)を利用した他分析ツールとの連携

デジタルカタログを作成する2つの方法

デジタルカタログの作成方法は、大きく「コンテンツの作成」と「デジタル化」の2つのプロセスに分けられます。

1. コンテンツを作成する方法

デジタルカタログを作成するための元のデータ(PDFなど)を用意する方法は、主に以下の2つです。

  • テンプレートサイトの利用: Microsoft PowerPointやCanvaなどを用いて作成する方法です。Canvaはテンプレートや素材が豊富なため、高品質なカタログを誰でも作ることができます。ただし、これらが可能なのはPDF化までであり、デジタルカタログ化できるわけではありません。
  • 外部の制作会社への依頼: 一定の費用はかかりますが、高品質なカタログを作成できます。制作会社の中には、カタログのデザイン作成のみを行う場合と、作成からデジタル化までを請け負ってくれる2パターンがあります。制作会社にデジタル化まで依頼する場合、ツール費用が発生しないケースもあります。

2. デジタルカタログ作成ツールでデジタルカタログ化する

カタログ自体の作成は上記の方法で行い、デジタルカタログ化は専用ツールで行うことが一般的です。

基本的には作成したカタログをアップロードするだけなので、操作自体は非常に簡単なものが多いです。無料サービスもありますが、機能が制限されているため、本格的に利用するには月額もしくは年額の費用が発生します。

参考:3ステップでデジタルカタログの作成から配信まで可能|ActiBook(アクティブック)

デジタルカタログが作成できるおすすめツール

デジタルカタログ作成ツールを試したい場合、完全に無料で利用できる国内サービスは多くありません。例えば、ActiBookなら、期間を設けずに無料プランを提供しているので、操作性や効果を確認してみるのにおすすめです(2025年11月現在)。

資料・動画を簡単にデジタルカタログ化|ActiBook(アクティブック)

「ActiBook(アクティブック)」は、PDFやWord、Excel、PowerPointなどのファイルを、パソコン・スマートフォン・タブレットで閲覧可能なデジタルカタログに変換できるツールです。紙冊子のレイアウトを保ちながら、簡単な操作でデジタル化でき、マニュアルや手順書の共有方法を効率化します。ページ別の閲覧数や検索キーワードなどを記録し、どの情報がよく参照されているかを把握できる機能もあります。

頻繁に改訂が必要な資料は、印刷や再配布の負担が大きくなりがちです。ActiBookを導入すると、デジタル化した資料をリンクで共有でき、更新後も同じURLからアクセス可能になります。配布作業の手間を減らしつつ最新情報を届けられます。

また、検索機能付きのデジタルカタログとして活用できるため、必要な情報を探しやすくなります。無料プランも用意されており、初期費用をかけずに効果を検証しながら運用範囲を広げられます。

参考:3ステップでデジタルブックの作成から配信まで可能|ActiBook(アクティブック)

デジタルカタログの作成手順|例:ActiBook(アクティブック)

ここではActiBookを例に、デジタルカタログ作成ツールを用いる場合の基本的な3つのステップを紹介します。

ステップ1:デジタルカタログ化したいPDFデータを用意する

はじめに、デジタルデジタル化したいPDFデータを用意します。

ステップ2:データをツールへアップロード・設定する

データを用意できたら、デジタルデジタル作成ツールを開き、指定箇所へデータをドラッグ&ドロップします。データ容量によりますが、大きすぎないデータであれば数秒でアップロードが完了します。

アップロード後、デジタルデジタルのタイトルや開き方の方向、公開期間などを設定します。項目にチェックを入れるだけで進められるため、難しい知識がなくても簡単に設定ができます。

ステップ3:完成・配信

最後に設定項目を確認し、「完了」をクリックします。URLが生成されるので、そのリンクを共有するだけでユーザーへ作成したデジタルデジタルを配信することができます。

また、作成したデジタルカタログは一覧で表示される機能もあり、コンテンツ管理も簡単に行うことが可能です。

デジタルカタログの成功事例

実際にデジタルカタログを導入した企業は、どのような成果を上げているのでしょうか。ここでは、紙媒体が抱える課題をデジタルカタログで解決し、マーケティングや営業活動の効率化を実現した具体的な事例を紹介します。

見本用冊子のデジタル化により、外注費と物流費を大幅に削減|株式会社朝日出版社様

大学や専門学校などの教員の方へ送る、語学テキストの審査用見本(大学教科書の見本誌)をデジタルデジタルにした事例です。必要に応じて印刷やPDFのダウンロードができるように設定しています。

外注していた電子書籍やデジタルカタログの作成を内製化したことで、外注費用のコストを大幅に削減できました。また、物流費の削減に加え、発送作業などの人的負担もかなり軽減されました。さらにログデータを取得して、マーケティングツールとしても活用しています。

参考:教科書の審査用見本を電子化し、制作費や外注費の大幅なコストダウンを実現!マーケティングツールとしても活用できる点に魅力を感じました|株式会社朝日出版社様

閲覧状況の計測と情報提供の強化を実現|株式会社SL Creations様

定期的に発行している月刊誌や商品カタログは種類や数が多く、以前は利便性を考慮してPDFファイルをウェブサイトにアップロードしていました。しかし、実際にお客様がどのくらい資料を見ているのか、表示は使いやすいのか、といった閲覧状況の計測が一切できないという課題がありました。

紙カタログをデジタルカタログ化したことで、ウェブ広告やランディングページ(LP)から流入したお客様にも、紙の資料と変わらない品質で商品情報を提供できるようになりました。さらに、デジタルカタログの閲覧データを取得できるようになり、お客様の関心を正確に把握できるようになりました。

導入事例:コストをおさえた使いやすいツールで、紙カタログを電子化。今まで届けられなかったお客様にも広く情報提供できるようになり、CVRは12.7%を達成!|株式会社SL Creations様

まずは無料のActiBookでデジタルカタログの使い勝手を試す

デジタルカタログは、単なる販促ツールの一つではなく、閲覧分析による営業強化や印刷・送料コスト削減など、導入することで御社のビジネスに多くのメリットをもたらします。

まずは、紹介した活用シーンを参考に、自社の課題解決に最も適した活用を決めましょう。

その第一歩として、デジタルカタログがどのようなものか体験するためにも、無料プランがあるActiBookを使い、その操作性や効果をぜひ体験してみてください。また、具体的な機能や費用、活用事例についてより知りたい方は、ActiBookの資料請求もあわせて行うことをおすすめします。

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執筆者

浦 将平

ActiBookのマーケター兼AIチャットボットのプロダクトマネージャー。
7年間にわたり、法人向けの顧客管理ツール、データ統合ツール、CMS、チャットボット、電子ブックのマーケティングを担当し、BtoB領域でのプロダクトの成長に携わる。マーケティング戦略の立案から実行までを幅広く手がけ、業務プロセスの仕組み化を得意とする。

導入社数 17,000社以上

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