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教科書の審査用見本を電子化し、制作費や外注費の大幅なコストダウンを実現!マーケティングツールとしても活用できる点に魅力を感じました|株式会社朝日出版社様

教科書の審査用見本を電子化し、制作費や外注費の大幅なコストダウンを実現!マーケティングツールとしても活用できる点に魅力を感じました|株式会社朝日出版社様

クラウドサーカス株式会社が提供する電子ブック作成ツール「ActiBook」を導入されているお客様の事例をご紹介します。

今回は株式会社朝日出版社様に取材をさせていただきました。

 

業種
出版業
従業員規模
52名
利用機能
  • コンテンツ管理
  • 閲覧ログ

株式会社朝日出版社様

https://www.asahipress.com/

 

事業内容

株式会社朝日出版社様は1962年に創業した老舗の出版社です。「時代の一歩先を行くおもしろさで読者の〈知〉をさわがせる本づくり」をコンセプトに、語学書、一般書籍、教科書を中心とした企画・制作・販売を行っています。

 

審査用見本のWebサイトと使い分けできるツールを導入したい

ーActiBook導入前に感じていた課題について教えてください。

金様:弊社では毎年11月から12月にかけて、大学や専門学校などの教員の方を対象に、英語をはじめ、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語といった語学テキストの審査用見本をお送りしています。審査用見本とは大学教科書の見本誌のことで、各言語の先生の講義に教科書として採用していただくことを目的にしています。

 

しかし2020年に発生したコロナの影響によって物流がストップしてしまい、一部の先生方の手元に審査用見本が届かない事態が生じてしまいました。このような状況を回避するべく、場所を問わず閲覧できる審査用見本のデジタル化が急務であると考えました。また、テキスト選定の締切まで時間がなく、急いで内容を確認したい先生に対して画面上ですぐにご案内できる仕組みをご提供できればと、2020年11月に審査用見本をID&PWDで閲覧できるWebサイトを開設しました。

この審査用見本のWebサイトは、ある意味「閉じられた」サイトであるので、これとは別に、弊社の公式HPで教科書の試し読みや教科書のカタログを自由に閲覧できるツールを導入し、用途に応じて使い分けしたいなと感じていました。

 

―ActiBookはどのような経緯でお知りになったのでしょうか。

金様:御社のことはもともとスターティアラボ(旧社名)の頃から知っており、ActiBookにも興味があったものの、当時は価格帯が高く、採用を見送りました。いまから2年ほど前に展示会へ訪れた際、担当者の方からご案内いただいたのがきっかけです。

 

マーケティングツールとしても活用でき、価格も手頃になったのが決め手に

―ActiBook導入の決め手についてお聞かせください。

金様:ActiBookは電子書籍の利用だけでなく、ログデータの取得などマーケティングツールとしての機能も備えています。ID&PWDをかけずに利用できるので、審査用見本のWebサイトと使い分けできると思ったのが一番の決め手です。

 

そのほかにも価格面でも導入しやすい料金になったことや、音声・動画などの埋め込みができるため学習効果が高い素材を提供できること、印刷・ダウンロードが可能など数多くのメリットを得られることから、2023年の5月からフリープランを導入し、のちに有料版へ移行しました。

 

制作費や外注費を大幅に抑えられ、コストダウンにつながった

―ActiBookを導入して得られた成果をお聞かせください。

金様:一番はコスト削減ですね。以前は電子書籍や電子カタログを作る場合は、弊社のHPを管理している印刷会社に外注していました。印刷会社から納品されたものを確認したところ、ActiBookで作成されたものだったので、内製化により外注費用を大きく抑えることができました。

 

また審査用見本をデジタル化したことにより、物流費の削減に加え、発送作業などの人的負担もかなり軽減されました先生方にも審査用見本を見たいと思ったとき、すぐに閲覧できるのはデジタルの良さだなと感じていただいています。紙媒体の場合、夜中に発注したとしても手元に届くまでに最短でも3日はかかるじゃないですか。いまはもっと遅く届く可能性もありますし、当然ながら送料も発生します。審査用見本の制作費なども含めてコストダウンを図れたのは大きな成果です。

 

電子書籍化をはじめ、デジタル教科書のトライアルやデジタルコンテンツなどさまざまな用途で活用

ActiBook化された教員向けの審査用見本

―現在、ActiBookをどのようにご活用いただいているのでしょうか。

金様:主に以下の3つの目的で使用しています。

 

①書籍カタログの電子書籍化
②審査用見本の電子書籍化
③大学教科書の書籍版購入者に付録としてつける電子書籍

 

まず①に関しては、教科書の各言語ごとにすべての書籍のタイトルと内容を掲載した総合カタログを作成していますが、このデジタル版をActibookで作成し、HPにアップしています。
もともと先生方に紙版でお送りしていたものなので、必要に応じて印刷やPDFのダウンロードができるようにオープンな形で公開しています。

 

―ActiBookをさまざまな用途でご利用いただき嬉しいです。なかでも②の「カンタン!授業にぴったりのテキストが見つかる!入門教科書お助け検索」ページでは、1課の分量や本数などの検索条件に応じて、最適な中国語教科書テキストが表示され、本の内容がActibookで閲覧できる仕組みになっていて、非常に優れた使い方をされているなと感じました。

 

金様:これは各部署にActiBookの機能や効果を説明するなかで、中国語の担当者から弊社のホームページに初めて訪れた先生方が、用途に合わせた教科書を簡単に探せるようなサイトを作りたいという相談を受けたのがきっかけでした。

 

―特設ページは金様のご提案で実現したのですか。

金様:特設ページは、賃貸住宅の検索サイトをイメージして提案しました。ただ、検索で表示された教科書をActibookで閲覧させたいというのは、中国語チームからの強い希望でした。審査用見本のWebサイトではID&パスワードが必要になりますが、ActiBookはそれらが不要なので、先生方も気軽に教科書をご覧いただけるメリットがありますよね。

 

あとはログデータが取れるので、企画にご参加いただいた先生方にフィードバックできるのもいいなと思いました。特設ページには新刊を含めて全84タイトルが掲載されていますが、ログデータでどの教科書が閲覧されたか、検索されたかがわかるので非常に便利です。先生方とデータを共有することで、今後の企画や教科書づくりにも役立ちます。マーケティングにおいてログデータは一番大事だと思うので、ニーズに合わせた内容を提供するためにも、有効な使い方だと感じています。

 

この特設ページの設置が実現したのは、私自身がActiBookの機能や利便性に魅力を感じており、もっと社内にActiBookを広めていきたいと思ったからです。事あるごとに各部署の担当者に「ActiBookにはこういう使い方や機能があるよ」と伝えているせいか、社内ではActiBookの回し者と言われています(笑)。

 

―ActiBookにおおいに魅力を感じていただいてありがたいです。

金様:③はデジタル教科書へのトライアルとして使用します。ActiBookはPDFに動画や音声を埋め込めるので、デジタル教科書としての利用にとてもマッチしていると思っています。具体的には、今年から2冊の教科書に「付録」のデジタル教材という形で電子書籍をつけ、ID&PWDの入力によって閲覧できる仕組みになっています。

 

―2024年度から小学校や中学校でもデジタル教科書が導入されますし、大学教材もデジタル化に適応していく必要がありますね。

金様:デジタル教科書に慣れてもらうためにも、まずは紙版のテキストの付録として使ってもらえればなと。学生たちはおそらく簡単に使いこなせると思いますが、大学の先生方のなかにはデジタル教材に不慣れな方もいらっしゃいます。そこで私たちのほうからいち早く「デジタルでこのような見せ方や使い方ができますよ」というご案内ができたらいいなと考えています。

 

―すべてのコンテンツをお一人で制作するのは大変だったのでは?

金様:ActiBookは操作がとても簡単なので、想定よりも短時間で作ることができました。マニュアルを見なくても直感操作で作成できるので、誰でも気軽にできる点も気に入っています。

 

全書籍に試し読み機能を実装し、読者の購買意欲を掻き立てたい

―今後、ActiBookを使ってやっていきたいことを教えてください。

金様:2つありまして、ひとつは教科書以外の一般書籍にも試し読み機能を実装したいなと考えています。最近の読者の購買傾向として、本の中身をある程度知ってから購入したいというニーズが強くなっています。ActiBookは試し読み機能に適しているツールだと思っているので、今後は教科書にとどまらず、一般書や新刊などの書籍にも試し読み機能を搭載して、読者の方々の購買意欲を掻き立てたいです。

 

もうひとつは審査用見本の専門サイトに掲載する言語を増やしていきたいです。現在は中国語のみですが、英語や韓国語といった他言語の拡充に努めていきたいです。

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