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PDFと電子ブックの違い|操作性や表示スピードなど6つの大きな違いを分かりやすくまとめました

PDFと電子ブックの違い|操作性や表示スピードなど6つの大きな違いを分かりやすくまとめました

Web上でも実際の紙媒体を読んでいるかのように、コンテンツを閲覧できる電子ブックですが、PDFと何が違うのか疑問をお持ちの方も多いようです。


「わざわざ電子ブックを使う必要があるのか?」「PDFでも十分ではないか?」そのような疑問を持っている方向けに、PDFと電子ブックの様々な違いについてご紹介します。



PDFと電子ブックの特徴

PDFと電子ブック、それぞれの特徴を紹介します。

PDFの特徴

PDFは、文章や図形などのデータを印刷したような状態で表示・保存できるファイル形式のことです。

世界的に使用されており、特別なPDFリーダーを使わなくてもWindowsやMac、FirefoxやChromeなどの標準機能で表示させられます。

データを作成したパソコン以外で表示をしてもレイアウトが崩れないため、相手がどのような環境であっても、同じ見た目で情報を共有できるのが特徴です。

また、Microsoft Word、Excel、PowerPointなどのアプリケーションと相互性があり、様々なデータをPDFに変換して閲覧できます。

電子ブックの特徴

電子ブックは、オンライン上で紙のパンフレットやカタログを快適に閲覧するために開発されたツールです。ebook、電子カタログ、デジタルカタログなど様々な呼び名があります。


開発会社によって機能は異なりますが、例えば「ActiBook」の場合、PDF、動画、Word、Excel、PowerPointなどのデータをドラッグ&ドロップすることで電子ブックを作成できます。冊子のようにペラペラめくりながら閲覧ができ、動画や音声ファイルを埋め込めたり、コメント機能・いいね機能が使えたり、ページの閲覧数などのログが取得できたりと、便利な機能があるのも特徴です。


レスポンシブ機能を備えていれば、パソコン、タブレット、スマートフォンのどのデバイスでも快適に閲覧できます。PDFの場合は全て同じ見た目になるので、スマートフォンでは拡大しないと読めない場合もありますが、電子ブックを使えばそのような事態を避けられます。

関連記事:電子ブックとは?電子ブックのメリットから作成方法までご紹介


PDFと電子ブックの違い

PDFと電子ブックは「デジタル上で紙と同じ状態のものが見られる」という共通点があります。しかし、機能面では大きな違いがあります。


操作性と表示スピードが違う

PDFと電子ブックの大きな違いに、「操作性」と「表示スピード」があります。それぞれについて詳しくご紹介します。


操作性の違い

PDFと電子ブックの最も大きな違いと言っても良い「操作性」ですが、PDFではご存じの通り縦スクロールで資料を読んでいきます。そのため、「知らないうちにページを読み飛ばしていた」ということも起こりかねません。


電子ブックでは、本物の本やカタログをめくっているかのような操作感でコンテンツを閲覧することができます。電子ブックの種類により差はありますが、ぺらぺらと本をめくる感覚が、デジタルに苦手意識のある方にも受け入れられやすい傾向があります。


表示スピードの違い

PDFを表示するには、200ページあるPDFデータの場合200ページ全てを読み込む必要があります(ダウンロード型)。そのため、データが大きいと表示するまでに膨大な時間がかかり、「PDFが重い」といった現象が起こります。表示時間までが長すぎると、閲覧を諦めてしまう人も出てきます。


電子ブックでは、読み込んだページから表示されるため、すぐに資料を閲覧することができます(ストリーミング形式)。そのため、データ表示までの待ち時間にコンテンツの閲覧を諦めてしまうことが起こらず、UX向上にも繋がります。 


動画埋め込みやリンク設置が簡単にできる

電子ブックは、動画埋め込みやリンク設置が簡単にできるのが特徴です。PDFでもそれらを行うことは可能ですが、動画を埋め込む場合はツールが必要であったり、動画を埋め込んでもデータが非常に重くなったりするため、あまり活用は進んでいないようです。

電子ブックでは、動画を埋め込んでもスムーズに表示できるため、営業資料に商品説明動画、カタログやパンフレットに製品PR動画、社内マニュアルに操作方法の動画を掲載といったことが簡単に実現できます。

動画で伝わる情報量は文字の5,000倍とも言われており、動画の埋め込みやリンク設置をした電子ブックでは、文字や画像のみを利用したコンテンツに比べ、圧倒的に伝わりやすいコンテンツをユーザーへ提供することが可能になります。

閲覧ログが取得できる

資料を配信した際に、PDFでは「○人が資料をダウンロードした」ということしかわかりませんが、電子ブックでは「どのページがどれくらい見られたか」「何ページのどのリンクが何回クリックされたか」というより詳細な閲覧ログデータを取得することが可能です。

取得したデータを解析することで、ユーザーの興味関心を把握する、閲覧されにくいページを改善するなど、恒常的に業務を改善していくことができます。

常に最新の情報を提供できる

PDFでは、一度ダウンロードされたものを最新の情報に更新したり、記載されているデータを削除したりするなどの管理ができません。データを差し替えた場合は、PDFを再配布する必要があります。

電子ブックでは、データを差し替えるだけで、閲覧者側の電子ブックデータを全て最新のものに変換することができます。データを差し替えても電子ブックのURLは変わらないので、URLを再共有する必要がありません。面倒な手間もかからず、常に最新の情報をユーザーへ提供することができます。


資料閲覧後の予約やお問い合わせへの導線設計ができる

学校案内やパンフレットを送付しても、その後の予約やお問い合わせに繋がりにくいというお悩みは少なくありません。


例えばPDFコンテンツでは、せっかく資料やカタログを観て興味関心を持ってもらったとしても「自社サービスを再検索」する必要があり、そこで離脱が生まれる可能性があります。


電子ブックでは、電子ブック内にチャットボットを設置することができるので、興味を持ったユーザーに資料内で予約やお問い合わせを完了してもらうことができます。電子ブックとチャットボットを活用したシームレスな体験を提供することで、予約やお問い合わせの増加が期待できます。


活用シーンとして、学校案内への設置や、BtoB企業のホワイトペーパーへ設置されているケースが多く見られます。


一見すると似ているPDFと電子ブックですが、両者の間には様々な違いがあることがお分かりいただけたでしょうか。



執筆者

浦 将平

7年間マーケターとして従事。
法人向けの顧客管理ツールやデータ統合ツール、CMSのマーケティングに携わる。 2022年にクラウドサーカスに入社し、チャットボット・電子ブックのマーケティングを担当。 現在はクラウドサーカス全体のマーケティング戦略に従事。

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