電子ブック・MA・チャットボットを駆使して、データを活かした営業活動によって確度の高いアプローチを実現。非効率的な営業活動から脱却できました。|ダイジヱツト工業株式会社様
クラウドサーカス株式会社が提供する電子ブック作成ツール「ActiBook」、MAツール「BowNow」、チャットボットツール「IZANAI」を導入されているお客様の事例をご紹介します。
今回はダイジヱツト工業株式会社様に取材をさせていただきました。
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目次
ダイジヱツト工業株式会社様
事業内容
ダイジヱツト工業株式会社様は、1938年に創業した型加工用工具・超硬エンドミル・ドリル・チップなどの製造・販売を行う超硬工具専業メーカーです。製品は主に自動車、航空・金型業界に用いられており、世界中のものづくりを支えています。製造にあたっては、原料粉末の調製から工具の完成までを手掛ける自社一貫生産体制を確立し、高品質な製品の供給を実現しています。
国内はもとより海外にも営業拠点を構え、アメリカ・ドイツ・タイ・中国・インドの5ヵ国に積極的な営業活動を展開。グローバルな販売網の構築を通して、同社の世界ブランド化を推し進めています。
【導入経緯】ActiBookを皮切りにBowNow、IZANAIを導入。3つのツールを活用した売上アップや新規獲得、WebサイトのCX向上などの課題解消に期待
―最初に導入したツールはActiBookと伺っていますが、本ツールを取り入れようと思った経緯について教えてください。
ドイツの子会社で使う社員マニュアルを制作したのがきっかけです。全部で50冊作ったのですが、これを紙ではなく電子ブックで残したいという話になり、電子ブック化できるツールを探す中でクラウドサーカスと出会いました。
御社の営業担当から話を聞く中で、資料の差し替えや更新が簡単にできる機能に大いに魅力を感じました。この機能を使えば弊社の製品カタログの課題も解決できるなと感じたからです。
―製品カタログについてはどのような課題を抱えていたのでしょうか。
これまで製品カタログは紙媒体で発行していました。紙媒体のカタログは印刷コストがかかるうえに、一度印刷してしまうと内容を変更することができません。
新商品の発売やラインナップの拡張によりカタログの更新が必要になっても、更新前のカタログが多数残っていることから、最新情報を盛り込んだカタログをなかなか発行できずにいました。
結果、新商品や拡張された製品をうまくPRできず、売上を伸ばせないという課題がありました。
紙のカタログを減らしてActiBook化すれば、カタログを常に最新の状態に保つことができます。
お客様ごとに閲覧制限をかけて公開もできますし、お客様への対応もWebサイトに掲載している電子ブックを見ていただくようにご案内すればいいだけなのでとても便利だなと感じ、導入を決めました。
―そのような経緯でActiBookを導入されたんですね。BowNow・IZANAIの導入経緯を教えてください。
BowNowとIZANAIは御社の営業担当からの紹介で導入しました。特にBowNowはMAツールというWebサイトに訪れたユーザーの行動を可視化できるものがあることを初めて知りました。
これは取り入れるべきだと思い、ActiBookを導入した3ヶ月後の2022年12月ぐらいに採用しています。ちょうどそのタイミングでWebサイトをリニューアルしていたので、お問い合わせフォームはBowNowで作成したものを設置しています。
―とてもいいタイミングでBowNowを導入されたんですね。
同時期にYouTube広告にも力を入れており、ユーザー数が大幅に増えていたので、Webサイトに訪れたユーザーをどうやって顧客にするのかという課題がありました。
ユーザーの行動を可視化し、見込み客を見つけられるBowNowはぴったりだと感じました。
―続いてIZANAIをお聞かせください。
IZANAIは製品に関する問い合わせをチャットボットで解消できると思ったからです。中でも廃盤製品については若手社員が即座に答えるのが難しく、お客様にスピーディーな対応をできずにいました。
また海外から「弊社が製造する四角い穴を開けるドリルを売って欲しい」という要望をいただくのですが、いろいろな事情により海外では販売していません。
この問い合わせが年に4,5回あり、毎回同じ回答をすることに煩わしさを感じていました。
IZANAIを導入すれば、繰り返される質問にも対応しなくて済みます。廃盤製品の問い合わせにも即座に回答できるだけでなく、あわせて後継製品のご案内も可能です。
電話対応だと「この製品は廃盤のため取り扱っていません」で終わってしまいますが、チャットボットを導入することでお客様がそこで離脱せず、弊社製品の継続的な利用が見込めるのではないかと思い、2023年の3月頃から取り入れています。
【BowNow】データを活かした営業活動によって確度の高いアプローチを実現。非効率的な営業活動から脱却できました
ーBowNowを導入して得られた成果について教えてください。
BowNow・IZANAI経由で5件の試供品申請がありました。まだ受注獲得には至っていませんが、営業方法を含めていろんなことが確実に良い方向へ進んでいるのを感じています。
たとえば先日展示会に出展した際、ビラ配りを行いました。チラシにはBowNowで作成したフォームのQRコードを印字しており、QRコードを読み取ってアクセスすると、弊社の製品を無料で試せる試供品申請ページに飛ぶように設定しました。
するとそのフォームを経由した試供品申請が2,3件ありました。アナログなビラ配りも意外とまだいけるのかなと思った出来事でしたね。
展示会での施策を経て、デジタルとアナログを組み合わせてリードを獲得する流れができかけているので、今後はこの両面で攻めていこうと考えています。
あとは以前資料をダウンロードしたお客様へのアプローチを実施中です。
BowNowの担当者から「資料ダウンロード=御社に興味がある方なので、ホットリードとして見てもいいと思います」というアドバイスをいただいたのがきっかけです。
そこで昨日の会議で、営業に資料をダウンロードした新規のお客様と休眠顧客に対し、アポを取ってきてほしいと伝えました。
結果はこれから出ると思いますが、このようなデータを生かして営業活動をするのは初めてなので、BowNowを通して仕事のやり方に変化が出ることを期待しています。
―これまで新規開拓はどのように行っていたのでしょうか?
以前は各業界のメーカーリストをもとに、テレアポなどで新規開拓を行っていました。ただ電話でアプローチしても出るのは総務や人事の方なので、なかなか担当者に辿り着けず、非常に効率が悪かったです。
BowNowはWebサイトを見に来た方や資料をダウンロードした方が担当者なので、テレアポと違って直にアプローチできます。その違いは凄く大きいなと感じています。
【IZANAI】Webサイトの全ページにIZANAIを設置した結果、導入2ヶ月で600CVを記録!受注につながるお問い合わせも増加
ーIZANAIを導入して得られた成果について教えてください。
IZANAIはオリジナルキャラクターを作り、Webサイトの全ページに登場させることで、お客様のお問い合わせにタイムリーに答えられるように設定しました。
結果、導入から約2ヶ月で600CVを記録しました。ツリーが全部で400個もあるにもかかわらず、離脱率が20%と低く、ほとんどのお客様が問い合わせの完了までに至っています。
―離脱率20%は驚異的な数字ですね。社内の反応はいかがでしたか?
社内からは「すごい集客力ですね」と褒められました。IZANAIはよくある質問などをチャット内で解決するために導入しましたが、中にはIZANAIを経由して受注につながるような問い合わせもあり、効果を実感しています。
―導入にあたってたいへんだったことはありますか?
シナリオの組み立てが難しかったです。お客様からどんな質問が来るのかはわかっているのですが、それをどうシナリオに落とし込んで、IZANAIに返答させるかというロジックの組み立てに苦心しました。
―シナリオ作成はなかなか難しいですよね。シナリオサポートサービスとして、2023年6月に対話型AI「ChatGPT」を利用した新機能を実装予定です。ぜひご活用いただければと思います。また、IZANAIの操作面についてはいかがでしたか?
操作は少し難しい部分もありましたが、疑問点をメールやIZANAI内にあるチャットボットで問い合わせるとすぐに返事が戻ってきたので安心して使えました。どのツールもそうですが、クラウドサーカスのサポート体制はしっかりしており心強いです。
今後の展望
ーActiBook・BowNow・IZANAIを活用し、今後やってみたいことがあれば教えてください。
IZANAIを利用した社内マニュアルを検討しています。
様々な業務の手順をIZANAIが答える事で、不慣れな人でも仕事をスムーズに覚えていけると思います。
今回はインタビューのご協力ありがとうございました!