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PDFとは?基礎知識や作成・編集まで、PDFの活用方法を徹底解説

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PDFとは?基礎知識や作成・編集まで、PDFの活用方法を徹底解説

PDFは、ビジネスや日常生活で欠かせないファイル形式です。しかし、その仕組みや便利な使い方をしっかり理解していますか?この記事では、PDFの基本から作成・編集・活用方法までを分かりやすく解説します。

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PDFの基本概念

PDFとは - 簡単な定義

PDF(Portable Document Format)は、Adobe Systemsが1993年に開発した電子文書フォーマットです。最大の特徴は、どのデバイスやソフトウェアで開いても、元のレイアウトが崩れないこと。

通常、WordやExcelのような文書ファイルは、開く環境によってフォントや配置が変わることがあります。しかし、PDFならテキスト・画像・フォント・レイアウト・色などの情報をすべて保持するため、意図した通りに表示・印刷できます。現在では、ビジネス文書・契約書・マニュアル・レポート・プレゼン資料など、あらゆる業務シーンで活用される標準フォーマットになっています。

PDFはなぜ生まれた?その歴史と背景

PDFが生まれた背景には、「どんな環境でも文書を正確に共有したい」という課題がありました。

1980年代〜1990年代初頭は、コンピュータごとに異なるOSやソフトウェアが使われており、文書を送ってもレイアウトが崩れる問題が発生していました。例えば、Macで作成した文書がWindowsでは正しく表示されない、といったトラブルが日常茶飯事だったのです。

そこで、Adobeの創業者ジョン・ワーノックは、どんなデバイス・OSでも「見たままの状態で文書を再現できる仕組み」を作ることを目指し、「カミロットプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトの目的は、フォントやデザインを保ったまま、どんな環境でも一貫した表示を可能にするファイルフォーマットの開発でした。

1993年にPDFが正式に発表され、当初は主に印刷業界や企業のドキュメント管理で使われていました。しかし、インターネットの普及に伴い、電子文書の標準フォーマットとして急速に広まり、現在ではあらゆる分野で活用されています。

PDFのメリットと特徴

どこでも同じレイアウトで表示できる(フォーマットの一貫性)

PDFの最大のメリットは、どんな環境でもレイアウトが崩れないことです。通常、WordやExcelのファイルは開くソフトやデバイスによって、フォントが変わったり、表や画像がズレたりすることがあります。

しかし、PDFならフォント・画像・デザインをすべて埋め込んで保存できるため、送信先の環境に左右されず、常に作成者が意図した通りに表示されます。

PDFはこんなときに便利

  • 取引先に送る契約書や見積書 → 相手の環境によらず、正しく表示できる
  • デザインデータの確認 → フォントや画像がズレないので安心
  • 印刷用データの作成 → そのまま高品質な印刷が可能

PDFはスマホ・PC・タブレット、どんなデバイスでも開ける(高い互換性)

PDFは、Windows・Mac・iPhone・Android・タブレットなど、あらゆるデバイスで開けるのも大きなメリットです。また、特別なソフトをインストールしなくても、ほとんどのデバイスには標準のPDFビューアが搭載されているため、すぐに開けます。

PDFはこんなときに便利

  • スマホで資料を確認 → 移動中でもPCなしで閲覧できる
  • チームで情報を共有 → メンバーのデバイスが違っても問題なし
  • クラウド保存してどこでもアクセス → Google DriveやDropboxと相性抜群

PDFはセキュリティ機能で大事な情報を守れる

PDFは、パスワード設定や編集制限が可能なので、重要な情報を安全に管理できます。例えば、社内文書や契約書など、改ざんされたくないファイルに対して、以下のような設定が可能です。

主なPDFのセキュリティ機能

  • パスワード保護:指定したパスワードを知らない人は開けない
  • 編集制限:内容を勝手に書き換えられないようにする
  • コピー&ペースト制限:文書の内容をコピーできないようにする
  • 印刷禁止設定:印刷不可にして情報流出を防ぐ

PDFはこんなときに便利

  • 社内向け機密資料 → 関係者以外に見られないようにパスワード設定
  • 契約書・請求書 → 勝手に編集・改ざんされるのを防ぐ
  • マニュアル・電子ブック配布 → コピー&ペーストを制限し、無断流用を防ぐ

PDFファイルの作成方法【パソコン・スマホ・オンライン】

PDFは、ビジネスや日常生活で広く使われるファイル形式ですが、「どうやって作成するの?」と悩むこともあります。実は、パソコンやスマホ、さらにはオンラインツールを使って、誰でも簡単にPDFを作ることができます。ここでは、最も簡単な方法から、デザインや編集にも対応できる便利なツールまで紹介します。

パソコンでPDFを作成する方法

方法①:WordやExcelからPDFを作成する(最も簡単)

Microsoft Office(Word, Excel, PowerPointなど)を使っている場合、ファイルをPDFとして保存できます。

手順(Windows & Mac 共通)

  1. WordやExcelで文書を作成・編集
  2. 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択
  3. ファイル形式を「PDF」に変更し、保存

ポイント

  • 元のレイアウトを崩さずPDF化できる
  • Excelの表やグラフもそのまま保持可能

方法②:印刷機能を使ってPDF化する(あらゆるソフトで使える)

どんなソフトの文書でも、「仮想プリンター」を使えばPDFとして保存できます。

手順(Windows & Mac 共通)

  1. 「ファイル」→「印刷」を選択
  2. プリンターを「Microsoft Print to PDF」または「Adobe PDF」に変更
  3. 保存先を指定して「印刷」ボタンを押す(実際には印刷されず、PDFとして保存される)

ポイント

  • あらゆるファイルをPDF化できる(画像・Webページ・メールなど)
  • プリンター不要で簡単にPDF変換できる

スマホでPDFを作成する方法

方法①:iPhone・Androidの「共有」機能を使う

スマホでPDFを作る方法はとても簡単。多くのアプリで「共有」機能を使えばPDFに変換可能です。

手順(iPhone & Android 共通)

  1. PDFにしたいファイル(文書・画像・メールなど)を開く
  2. 「共有」→「プリント」を選択
  3. 2本指で拡大(ピンチアウト)してPDF表示
  4. 「共有」→「ファイルに保存」を選択(PDFとして保存完了)

ポイント

  • 特別なアプリ不要!標準機能でPDF化できる
  • 画像・メール・Webページなども簡単にPDF化

方法②:アプリを使ってPDFを作成(より多機能)

スマホアプリを使えば、紙の書類をスキャンしてPDF化したり、編集・圧縮も可能になります。

おすすめアプリ

  • Adobe Acrobat Reader(無料)→ スマホでPDFを編集・署名もできる
  • Microsoft Office(無料)→ WordやExcelのファイルをPDF変換
  • Canva(無料)→ スマホカメラで紙をスキャンしてPDF化

オンラインツールを利用したPDFの作成

「ソフトをインストールしたくない」「すぐにPDF化したい」という場合は、オンラインツールが便利です。

手順(どのツールもほぼ共通)

  1. PDF変換サイトにアクセス(例:Smallpdf, PDF Converter)
  2. ファイルをアップロード(Word, Excel, 画像など)
  3. 「PDFに変換」ボタンを押す → ダウンロード完了

おすすめの無料オンラインツール

  • Smallpdf(https://smallpdf.com/jp)→ 高品質な変換が可能
  • iLovePDF(https://www.ilovepdf.com/ja)→ 圧縮や編集機能も豊富
  • PDF Converter(https://www.freepdfconvert.com/ja)→ シンプルで使いやすい

ポイント

  • インストール不要!ブラウザだけでOK
  • どのデバイスでも使える(PC・スマホ・タブレット)
  • 複数のファイルを一括でPDF化できる

PDFファイルの開き方【パソコン・スマホ別】

「このPDF、どうやって開くの?」と迷ったことはありませんか?

パソコンやスマホには標準でPDFを開く機能が備わっていますが、編集やデザインを加えたい場合は、専用のソフトやアプリを使うとさらに便利です。ここでは、シンプルに閲覧する方法から、編集・デザインができるツールまでをわかりやすく解説します。

パソコンでPDFを開く方法

方法①:ダブルクリックで開く(最も簡単)

WindowsやMacには標準のPDFビューアが搭載されているため、PDFファイルをダブルクリックするだけで開けます。

  • Windows → 「Microsoft Edge(標準)」または「Adobe Acrobat Reader」
  • Mac → 「プレビュー」アプリ(標準搭載)

もし開けない場合

  • Adobe Acrobat Reader(無料)をインストールすれば確実に開ける
  • 既定のアプリを変更する(PDFファイルを右クリック→「プログラムから開く」→「Adobe Acrobat Reader」などを選択)

方法②:PDFリーダーソフトを使う(より多機能)

無料のPDFリーダーをインストールすると、注釈の追加・編集・テキスト検索など、より高度な操作が可能になります。

おすすめPDFリーダー

  • Adobe Acrobat Reader(無料) → 世界標準のPDFリーダー。注釈・コメント機能付き
  • Foxit PDF Reader(無料) → 軽量&高速。編集機能も充実

方法③:CanvaでPDFを開いて編集する(デザイン&編集向け)

Canvaは、オンラインでPDFを開いたり、編集・デザインの追加ができる便利なツールです。

CanvaでPDFを開く手順

  1. Canvaにログイン(無料プランあり)
  2. 「デザインを作成」→「ファイルをアップロード」を選択
  3. PDFをアップロードすると、そのまま編集可能
  4. 必要な修正を加えて、再びPDFとしてエクスポート

Canvaが向いているシーン

  • プレゼン資料やチラシなど、デザインを加えたいPDF
  • 画像やフォントを編集したい場合
  • オンラインでPDFを開いてチームで共同作業したいとき

参考記事:Canva「無料のオンラインPDF編集ソフト」

スマホでPDFを開くステップ

方法①:標準ビューアで開く(アプリ不要)

iPhoneやAndroidには、最初からPDFを開く機能が備わっています。

手順(iPhone・Android共通)

  1. PDFファイルをタップ
  2. 自動的に「ファイル」や「Google PDFビューア」などの標準アプリで開く

もし開けない場合

  • iPhone → 「ファイル」アプリに保存して開く
  • Android → 「Google PDFビューア」を使う

方法②:専用アプリを使う(編集・注釈を加えたい場合)

スマホでPDFにコメントをつけたり、編集したい場合は、専用アプリを使うと便利です。

おすすめの無料PDFアプリ

  • Adobe Acrobat Reader → スマホで注釈やサインができる
  • Google PDF Viewer → シンプルで軽量。閲覧専用

方法③:CanvaアプリでPDFを開いて編集する

Canvaのスマホアプリを使えば、PDFをそのまま開いて、編集やデザインの追加が可能です。

CanvaアプリでPDFを開く手順

  1. Canvaアプリをインストール(iPhone・Android対応)
  2. 「アップロード」からPDFを追加
  3. 画像やテキストを自由に編集
  4. PDFとして再保存

Canvaアプリが向いているシーン

  • スマホでPDFを編集したいとき
  • SNS用にPDFをデザインし直したい場合
  • プレゼンや資料のデザインをモバイルで修正したいとき

参考記事:Canva「無料のオンラインPDF編集ソフト」

PDFの保存と管理

「このPDF、どこに保存したっけ…?」と探し回った経験はありませんか?

PDFは便利なファイル形式ですが、適切に保存・管理しないとファイルが散乱し、必要なときに見つけられないことも。ここでは、PDFを安全に保存し、スムーズに管理するためのコツを紹介します。

PDFとして保存するメリット

PDFは、文書の保存形式として圧倒的に便利で安全なフォーマットです。

特に、以下のメリットから、ビジネス・個人利用問わず幅広く活用されています。

なぜPDFで保存すべきなのか?

  1. どのデバイスでも同じ見た目で表示できる(フォント・画像・レイアウトが崩れない)
  2. テキスト・画像・リンクなど、多様な情報をひとつのファイルに統合できる
  3. パスワードや編集制限を設定でき、情報を安全に保管できる
  4. ファイルサイズを圧縮しやすく、大容量のデータでも共有しやすい
  5. 長期間の保存に適しており、公式文書や契約書にも使われる

特に、契約書・レポート・プレゼン資料・マニュアルなどの重要書類は、PDFで保存するのがベストです。

PDFファイルの整理と管理方法

PDFファイルが増えると、「どこに何があるのかわからない…」という状況に陥りがちです。ここでは、PDFを効率よく整理・管理する方法を紹介します。

①ファイル名のルールを決める

ファイル名を工夫することで、探しやすさが大きく変わります。

おすすめのファイル名ルール例

  • 日付+タイトル(例:2024-03-10_契約書.pdf)
  • プロジェクト名+バージョン番号(例:新製品マニュアル_v2.1.pdf)
  • カテゴリを先頭に付ける(例:請求書_2024年3月.pdf)

ファイル名に統一したルールを設けると、検索しやすくなります。

クラウドストレージを活用する

クラウドストレージを使えば、どこからでもPDFにアクセスでき、バックアップの手間も減ります。

おすすめのクラウドストレージ

  • Googleドライブ → Googleドキュメントと連携してPDFを直接編集可能
  • Dropbox → フォルダ管理がしやすく、大容量のPDF共有に最適
  • OneDrive → Microsoft Officeとの相性が抜群で、WordやExcelをPDF化して保存しやすい

クラウドを活用すれば、PC・スマホ・タブレットのどこからでも最新のPDFにアクセスできるので、業務効率が向上します。

文書管理システムを活用する(大量のPDFを扱う場合)

「社内でPDFが増えすぎて管理が大変…」という場合は、文書管理システム(DMS)の導入も検討すべきです。

文書管理システムを使うと、

  • タグやカテゴリでPDFを整理できる
  • OCR機能でPDFの中の文字検索が可能
  • アクセス制限をかけて、社内外での共有を管理できる

など、大量のPDFを効率よく管理できます。

PDFファイルの印刷

「PDFを印刷したら、レイアウトが崩れた…」「スマホから印刷したいけどやり方が分からない」

そんな悩みを解決するために、パソコンとスマホでのPDF印刷の方法をわかりやすく解説します。印刷品質を保つコツや便利な機能も紹介するので、スムーズに印刷できるようになります。

パソコンからのPDF印刷手順

基本の印刷手順(Windows & Mac 共通)

  1. PDFファイルを開く(Adobe Acrobat Reader、ブラウザなど)
  2. [ファイル] → [印刷] をクリック
  3. 使用するプリンターを選択
  4. 印刷設定を調整(以下の設定を確認)
    • カラー or モノクロ(インクを節約する場合はモノクロ)
    • 両面印刷(用紙を節約するならオン)
    • ページ範囲(必要なページだけ印刷可能)
    • 倍率調整(「実際のサイズ」にするとズレが少ない)
  5. 「印刷」ボタンをクリックして印刷開始!

印刷がうまくいかないときの対処法

  • 印刷がかすれる / 途切れる → プリンターのインク残量を確認
  • レイアウトが崩れる → 印刷設定で「実際のサイズ」or「ページに合わせる」を試す
  • プリンターが見つからない → プリンターの電源と接続をチェック(Wi-Fiの場合は再接続)

スマホからPDFを印刷する方法

iPhone・Android共通の印刷手順

  1. PDFファイルを開く(ファイルアプリ・Adobe Acrobat・Canvaなど)
  2. 「共有」または「印刷」オプションをタップ
  3. プリンターを選択(Wi-Fi接続されたプリンターが表示される)
  4. 印刷設定を調整(カラー/モノクロ・ページ範囲など)
  5. 「印刷」をタップして完了

クラウド印刷を活用する(対応プリンターがない場合)

スマホから直接印刷できない場合は、クラウドプリントサービスを利用すると便利です。

便利なクラウド印刷サービス

  • Apple AirPrint(iPhone) → 対応プリンターとWi-Fi接続で簡単印刷
  • Mopria Print Service(Android) → 対応プリンターとワイヤレスで印刷
  • Google クラウド プリント(廃止済み) → 代替サービスは各プリンターメーカーのアプリ

印刷ができない場合の対処法

  • プリンターが見つからない → スマホとプリンターが同じWi-Fiに接続されているか確認
  • 印刷が開始されない → プリンターの電源を入れ直し、再接続
  • クラウド印刷がうまくいかない → 各プリンターメーカーの公式アプリを試す

PDF編集の基本

PDFは基本的に「完成形のファイル」として扱われるため、直接編集するには専用ツールが必要です。ここでは、無料ツールと有料ソフトの違い、目的別の最適な編集方法をわかりやすく解説します。

PDFの編集は「どこまで編集したいのか?」によって、適したツールが異なる

PDFファイルの編集には専用のソフトウェアが必要です。Adobe Acrobatはもっとも広く使用されているPDF編集ツールの一つで、テキストの追加や削除、画像の挿入、ページの再配置などの基本的な編集作業を容易に行うことができます。無料のPDF編集ツールも存在しますが、機能が限られる場合が多いため、複雑な編集が必要な場合は有料のプロフェッショナルソフトウェアの利用を検討すると良いでしょう。

無料と有料のPDF編集ツール

編集内容

最適なツール

簡単なテキスト・画像の追加

無料オンラインツール(PDFescape, Smallpdf, Canva)

複雑なレイアウト調整・ページの並び替え

Adobe Acrobat, Canva

スキャンPDFの文字認識(OCR)

Adobe Acrobat Pro, PDF-XChange Editor

セキュリティ強化(パスワード設定など)

Adobe Acrobat Pro, Foxit PhantomPDF

目的に合ったツールを選ぶことで、効率よく編集できます。

無料 vs 有料のPDF編集ツール

無料のPDF編集ツール(簡単な編集向け)

無料ツールは、テキスト編集や画像追加などの基本機能に対応しています。

おすすめの無料ツール

  • PDFescape(オンライン)→ テキストの追加・画像挿入・簡単な編集が可能
  • Smallpdf(オンライン)→ ページ削除・結合・圧縮などができる
  • Canva(オンライン)→ PDFをデザイン編集し、画像・図形を追加できる

無料ツールのメリット・デメリット

  • 〇 ブラウザで手軽に編集できる
  • 〇 ソフトのインストール不要
  • × 高度なレイアウト調整はできない
  • × 文字認識(OCR)やパスワード設定は非対応

有料のPDF編集ソフト(高度な編集向け)

ビジネス用途や詳細な編集が必要な場合は、有料ソフトを検討すべきです。

おすすめの有料ソフト

  • Adobe Acrobat Pro → すべてのPDF編集機能を網羅(OCR, セキュリティ, ページ編集)
  • Foxit PhantomPDF → Acrobatの代替として人気、企業向け機能も充実
  • PDF-XChange Editor → OCR対応で、スキャンしたPDFのテキスト化も可能

有料ソフトのメリット・デメリット

  • 〇 文字編集・レイアウト調整・ページ管理が自由自在
  • 〇 OCR機能でスキャン文書をテキスト化できる
  • 〇 セキュリティ機能が強化されている
  • × コストがかかる(Adobe Acrobat Proは月額制)

PDFファイルとその他のフォーマットの違いと変換方法

PDFは多くのファイル形式と互換性がありますが、それぞれの用途に応じた適切なフォーマットを選ぶことが重要です。ここでは、PDFと他のフォーマットの違い、最適な使い分け、簡単な変換方法を解説します。

PDFとWordの違い|どちらを使うべき?

PDFとWordはどちらも文書作成に使われますが、用途が異なります。

項目

PDF

Word(.docx)

主な用途

完成した文書の共有・配布

文書作成・編集

編集のしやすさ

基本的に不可(専用ソフトが必要)

誰でも編集可能

レイアウトの保持

どのデバイスでも同じ

開く環境によって変わる

印刷適性

レイアウト崩れなし

印刷時にズレる可能性あり

どちらを選ぶべき?

  • Word(.docx)を使う場合 → 共同編集・コメントを加えながら文書を作成するとき
  • PDFを使う場合 → 仕上がった文書を送付・公開・印刷するとき

例:社内での使い分け

  • 企画書を作成中 → Wordで作成し、チームで編集
  • 最終版の企画書をクライアントに送付 → PDFで保存し、レイアウトを保持

PDFとその他のフォーマット(Excel・JPGなど)との変換

変換元 / 変換先

用途

おすすめツール

PDF → Word

文書の再編集が必要なとき

Adobe Acrobat, Smallpdf, iLovePDF

Word → PDF

文書のレイアウトを固定したいとき

Wordの「エクスポート」機能

PDF → Excel

表データを加工・分析したいとき

Adobe Acrobat, PDF to Excel変換ツール

Excel → PDF

数式やレイアウトを崩さず共有したいとき

Excelの「エクスポート」機能

PDF → JPG

画像として保存・共有したいとき

Smallpdf, iLovePDF

JPG → PDF

スキャン画像を文書化したいとき

Adobe Acrobat, Canva

オンラインで簡単にPDFを変換する方法

ブラウザだけで変換できる無料ツールを使えば、簡単にPDFを別のフォーマットに変換できます。

おすすめの無料オンラインツール

  • Smallpdf → PDF ↔ Word, Excel, JPGの変換が可能
  • iLovePDF → 多機能でバッチ処理も対応
  • Canva → PDFをデザイン編集し、再度PDFとして保存できる

PDFの活用事例

PDFは、企業・教育機関・個人のあらゆる場面で活用されています。

「なぜPDFなのか?」を具体的な事例とともに紹介します。

企業でのPDF活用(業務効率アップ)

企業では、PDFはドキュメント管理・共有・契約プロセスの効率化に欠かせません。

よく使われるビジネスシーン

  • 契約書・請求書の電子化(電子署名対応でペーパーレス化)
  • プレゼン資料・営業資料の共有(レイアウトを崩さず送信)
  • マニュアル・社内規程の配布(クラウドストレージで全社共有)
  • 顧客向けカタログ・パンフレット(Webサイトやメールで配布)

具体例|契約業務のデジタル化

従来の契約書作成では、Wordで作成 → 印刷 → 捺印 → 郵送 → 返送待ち → 保管、という手間がかかっていた。PDFを活用すると、電子契約サービス(DocuSign, Adobe Signなど)を使い、オンラインで電子署名ができるため、即時締結が可能になる。

メリット

  • 印刷・郵送コストを削減
  • 署名のための出社不要
  • 法的に有効な電子署名を活用可能

教育分野でのPDF活用(学習の効率化)

教育機関では、教材や研究資料のデジタル配布にPDFが使われています。

よく使われるシーン

  • 電子教科書・教材の配布(タブレットで閲覧可能)
  • 研究論文のアーカイブ化(PDFならレイアウトが崩れない)
  • 学生のレポート提出(PDF化することで改ざんを防ぐ)
  • eラーニング資料の配信(学習者がどのデバイスでも閲覧可能)

具体例|大学でのオンライン教材

コロナ禍以降、大学では教材のデジタル化が急加速。多くの大学がPDFで講義資料を配布し、学生はタブレットやPCで閲覧・書き込みできるようになった。

メリット

  • 紙の配布を削減し、コストダウン
  • 学生はいつでも資料にアクセス可能
  • 授業中のノート取りをデジタル化できる

個人でのPDF活用(便利な情報整理)

PDFは、日常生活でも情報の保存・整理・共有に役立つ。

よく使われるシーン

  • レシピや説明書のデジタル保存(紙の管理不要)
  • イベントのチラシやチケットのPDF化(スマホで簡単持ち運び)
  • 旅行計画や予約確認書をPDFで管理(オフラインでも閲覧可能)
  • 趣味・プロジェクトのドキュメント整理(写真やイラストをPDF化)

具体例|スマホでPDFを活用

スマホのスキャンアプリ(Adobe Scan, CamScannerなど)を使えば、紙のレシピや説明書を瞬時にPDF化して保存できる。

メリット

  • いつでも検索できるから、必要な情報をすぐ取り出せる
  • 紙を減らしてデスク周りをスッキリ整理
  • 外出先でもスマホで簡単に確認可能

PDFをさらに活用するために

PDFは便利なファイル形式ですが、「もっと柔軟にコンテンツを配信したい」「データの管理や更新を簡単にしたい」という場合は、電子ブックを活用するとさらに効果的です。

電子ブックとは?

電子ブックとは、Web上で閲覧できるデジタル冊子のこと。PDFにはできない機能を持ち、よりインタラクティブなコンテンツを提供できます。

電子ブックならこんなことが可能です。

  • 動画・音声を埋め込める(商品説明や操作方法を動画で伝えられる)
  • 検索機能が強化(PDFよりも素早くキーワード検索が可能)
  • ログデータを取得可能(どのページがどれだけ読まれたか分析できる)
  • 常に最新の情報を提供(情報をリアルタイムで更新できる)

操作はPDFをアップロードするだけ

電子ブック化するのは非常に簡単です。電子ブックサービスはいくつかありますが、どのサービスであってもPDFをドラッグアンドドロップでアップロードするだけで電子ブック化されます。

電子ブックとPDFの違い

「PDFと何が違うの?」という疑問を解決するために、それぞれの特性を比較します。

閲覧性と表示速度の違い

項目

PDF

電子ブック

表示方法

すべてのデータをダウンロードしてから表示

Webページのようにスムーズに表示

表示速度

ページ数が多いと重くなる

軽量でストレスなく閲覧可能

好きなページから読める?

全データをダウンロードしないと閲覧不可

どのページからでも即座に開ける

PDFは一括ダウンロード、電子ブックはWebページ感覚でスムーズに表示できるのが大きな違いです。

動画や音声の埋め込み

項目

PDF

電子ブック

動画・音声の埋め込み

可能だが専用ツールが必要

直接埋め込み可能

表示速度

埋め込むと重くなる

スムーズに再生できる

例えば、営業資料や学校案内パンフレットにPR動画を入れたり、商品説明に操作動画を掲載するなど、より分かりやすいコンテンツを作成できます。

最新の情報を提供できるか?

項目

PDF

電子ブック

情報の更新

一度配布すると変更不可

更新すると即座に最新情報に反映

情報の管理

ダウンロード後の内容は管理できない

配布後もリアルタイムで修正可能

例えば、会社のサービス資料をPDFで配布すると、古い情報が含まれていても後から修正できません。一方、電子ブックなら内容を変更すれば、自動的にすべての閲覧者が最新の情報を確認できます。ただし、IR資料など「改変が不適切な文書」には向いていません。

ログデータの取得

項目

PDF

電子ブック

データ解析

ダウンロード数しか分からない

ページごとの閲覧時間や人気ページを分析可能

PDFをメールやWebで配布しても、「どれくらい読まれたか?」は把握できません。しかし、電子ブックならどのページがどれだけ読まれたか、どこで離脱したかを確認できるため、データをもとに改善が可能です。例えば、営業資料のどの部分がよく読まれているか分析し、資料の改善につなげることができます。

参考記事:電子ブックとは?電子ブックのメリットから利用の仕方、作成方法までご紹介

PDFをより便利に活用するための選択肢

PDFは、文書の保存や共有に優れたフォーマットですが、よりインタラクティブなコンテンツを作成したい場合は、電子ブックという選択肢もあります。

電子ブックは、動画・音声の埋め込みや閲覧データの取得などが可能で、よりリッチな情報提供をしたい場面で活用できます。

電子ブックを試してみたい方へ「ActiBook(アクティブック)」

電子ブックを試してみたい場合、ActiBook(アクティブック)という無料で使えるツールがあります。

ActiBookを使うと、PDFをドラッグ&ドロップで簡単に電子ブック化でき、閲覧データの分析なども可能になります。

ActiBookの特徴

直感的な操作で電子ブック化

ActiBookでは、3ステップで簡単に電子ブックを作成できます。

  1. PDFをアップロード
  2. 必要に応じて公開方法などを設定
  3. Web上で共有・公開

特別なソフトをインストールする必要はなく、ブラウザ上で手軽に作成・公開できます。

フリープランで手軽に試せる

「どんなものか試してみたい」という方のために、無料プラン(3ファイル・50MBまで)が提供されています。

無料プランでは、以下の機能を利用できます。

  • 電子ブック本棚サイト機能(複数のブックをまとめて管理)
  • 基本的な分析機能(閲覧データを取得)

費用をかけずに、まずは電子ブックの可能性を試してみることができます。

こんな用途におすすめ

ActiBookは、特に以下のような場面での活用が考えられます。

活用シーン

具体的な例

営業資料の配布

プレゼン資料を電子ブック化し、リンクで共有

学校案内・教育コンテンツ

パンフレットや教材をWebで公開

商品カタログの作成

デジタルカタログとしてWebで閲覧可能

社内マニュアルの共有

クラウド上で常に最新のマニュアルを提供

PDFに関するよくある質問(FAQ)

PDFを扱う中でよくある疑問やトラブルの解決策をまとめました。

「PDFが開かない」「編集したい」「ファイルサイズが大きすぎる」など、現場で役立つ情報を紹介します。

Q.PDFファイルの容量が大きすぎる!軽くする方法は?

PDFの容量が大きいと、メールで送れない・開くのに時間がかかるなどの問題が発生します。

解決策|PDFを圧縮する方法

  1. オンラインツールで圧縮(無料)
  2. Acrobatの「最適化」機能を使う(有料)
  3. 不要なページを削除する

Q.PDFを無料で編集したい!どうすればいい?

PDFは基本的に編集不可ですが、無料ツールを使えばテキストの追加や削除が可能です。

無料でPDFを編集できるツール

  • PDFescape(オンライン) → テキスト・画像の追加、簡単な編集が可能
  • Canva(オンライン) → PDFのデザインをカスタマイズ

ただし、Wordのように完全な編集は難しいので、大幅な変更が必要なら元データ(Word, Excel)から修正するのがおすすめです。

Q.PDFが開けない!どうすればいい?

PDFファイルが開けないときは、以下の点をチェック!

原因と対策

  • PDFリーダーがインストールされていない → Adobe Acrobat Reader(無料)をインストール
  • ファイルが破損している → 別のPCやスマホで試す、または再ダウンロード
  • スマホで開けない → 「Google PDF Viewer(Android)」や「ファイル」アプリ(iPhone)を使う

Q.PDFにパスワードを設定する方法は?

機密情報を含むPDFは、パスワードを設定して保護できます。

設定方法(PC版Adobe Acrobatの場合)

  1. 「ファイル」→「プロパティ」→「セキュリティ」タブを開く
  2. 「パスワードによる暗号化」を選択し、任意のパスワードを設定
  3. 保存して完了!

無料で設定したい場合は、iLovePDF(オンライン)の「PDFにパスワードを追加」機能を使えばOK!

Q.PDFをスマホで印刷するには?

スマホから直接PDFを印刷する方法は以下の通り。

iPhoneの場合

  1. PDFを開く(「ファイル」アプリや「Adobe Acrobat Reader」など)
  2. 共有ボタンをタップ → 「プリント」を選択
  3. AirPrint対応プリンターを選択し、印刷開始!

Androidの場合

  1. PDFを開く(「Google PDF Viewer」や「Adobe Acrobat Reader」)
  2. メニューから「印刷」を選択
  3. Mopria Print Serviceやプリンターの専用アプリを利用して印刷

クラウドプリントサービスを使えば、プリンターが近くになくてもOK!

まとめ|PDFの基本から活用まで

PDFは、どんなデバイスでもレイアウトが崩れずに表示できる便利なファイル形式です。この記事では、PDFの基本から作成・編集・活用方法までを解説しました。

PDFは、WordやExcelから簡単に作成でき、編集には無料ツール(PDFescape, Canva)や有料ソフト(Adobe Acrobat Pro)を活用できます。ビジネスでは契約書やプレゼン資料、教育現場では教材や論文の管理に適しています。

また、ファイルが重い場合は圧縮ツールを、編集したい場合はオンラインエディタを活用すると便利です。さらに、電子ブックを活用すれば、動画や音声を組み込んだり、データ解析を行ったりすることも可能になります。PDFの特性を理解し、適切なツールを使いこなせば、業務や生活の効率を大幅に向上させることができます。この記事を参考に、PDFをより便利に活用してみてください。

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執筆者

浦 将平

ActiBookのマーケター兼AIチャットボットのプロダクトマネージャー。
7年間にわたり、法人向けの顧客管理ツール、データ統合ツール、CMS、チャットボット、電子ブックのマーケティングを担当し、BtoB領域でのプロダクトの成長に携わる。マーケティング戦略の立案から実行までを幅広く手がけ、業務プロセスの仕組み化を得意とする。

導入社数 17,000社以上

ActiBookは顧客の興味行動が分かり 効率的・効果的なセールス活動を 促進する電子ブック作成ツールです

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